| 新聞あのね93号 2006年(平成18年)7月発行 1.笛吹けど反応乏しい福祉の輪 厚別西地区で福祉活動する関係者の苦悩 2.尊い命をさらに楽しい日々に グループホーム「夏桜」からの報告 3. 北洋銀森林公園支店長 金融商品を解説 あのね友の会7月の例会で 4.『小学校の思い出』 F 森森林公園パークハウス町内会副会長 寺腰英美子 5.地上デジタル放送ってなんなの? さかうえデンキの井上賢一さんに聞く 6.地域の皆さんに家庭料理を提供します 森林公園駅前に居酒屋「吉里吉里」 7.公正証書遺言は必須 進藤行政書士事務所 8.厚別東の庄司さん ホールインワン あのね友の会Gコンペで初の快挙 ★・・・笛吹けど反応乏しい福祉の輪 ・・★ 厚別西地区で福祉活動する関係者の苦悩 高齢社会になればなるほど、地域での福祉活動が重要味をおびるはずだが、現実は必ずしもそうした活動に対する反応は鈍い。福祉活動を担う当事者からは「これからも活動は続ける。でもなんか手ごたえが乏しいんだよね」とそのジレンマを吐露する、、、。 厚別西地区には、民生委員及び主任児童委員が23名いる。様々な福祉活動に従事しているのだが、その一つに65才以上の独り暮らし宅を月に一度訪問し、安否の確認を行なうという任務がある。 ところが「何しに来るの、ウチには来なくて結構です。あまり構わないで下さい」というお年寄りが少なくないという。 “独り暮らしのお年寄り死後3ヶ月で発覚”となると、その地区担当の民生委員が責任を問われる。だから訪問拒否にあうと、民生委員は悩む。 「中には電話でいいよ、というお年寄りもいますので電話声で会った事にしてます。全て拒否のお年寄りには、よく行くスーパーでの買い物姿を見て、それで会った事に」と苦しい心境を語る。 「お一人暮らしの皆さんとご一緒に昼食会」を企画しても、出席者はその対象者のうち5人に一人程度とか。二人もこれば御の字とも。 「不憫なお年寄りのために用意してあげてるんだ、なぜ来ないんだ、という旧来の発想が見え隠れしているのかもしれない」と関係者の一人。 確かに、今の福祉活動をみた時、“私、助ける人、あなた助けられる人”といった対立の構図が少なからずあるとするなら、福祉活動の低迷はやむをえない事かもしれないと、その関係者は言うのだ。 「誰が生徒か先生、みんなでお遊戯しているよ、のめだかの学校のような福祉活動が理想なんでしょうけどね」とも。 それにしても、地域の人同士での支えあい助け合いに対して「人から哀れみを頂戴するなんてとんでもない、絶対嫌だ」という意識があるのも事実。最近言われている隣り近所との付き合い意識の希薄さ、これに原因があるのかもしれない。 「結局、裕福なんですよねぇ今のお年寄りは。他人の世話になりたくない。お金で解決するならお金で、なんですよ。貧しい頃はみんなで助け合うという豊かな心があったのですが、裕福になってそうした心が失われたんでしょうかねぇ」と関係者は嘆く。 益々大切な地域での福祉活動、止めるわけには行かない、続けていくとしながらも、その反応の乏しさに、関係者のジレンマは益々深まるばかりだ。 ☆・・・尊い命をさらに楽しい日々に ・・・☆ グループホーム「夏桜」からの報告 認知症患者が急増する中、グループホーム(以下GHと略)での生活に関心が高まっている。住み慣れた家からGHに移り、その苦悩と喜びを実感した例を厚別区青葉町にある“GH夏桜”から報告する。 高山ナナさんは5月25日、79才の誕生日を迎えた。GH夏桜の仲間や職員から祝福を受けたことが嬉しくて嬉しくて、そのお返しにご自慢の歌をご披露した。歌った曲はなんとローレライ。あまりのお上手さにみんなシーンとなって聞き惚れていた。 歌っているナナさんの隣りにはご主人の高山一郎(80才)さんが立っている。一人住まいの一郎さん、江別市野幌の自宅から、“オメデト”を言いに駆け付け、「ナナと仲良くしてくれてアリガト」と感謝の気持ちを皆に語った。 ナナさんはこのGH夏桜に、一郎さんは野幌の自宅にと別々に住んでいることから、夜になると必ず携帯電話による二人のラブコールを行なう。 「こんばん何食べたの」とナナさん。妻として一人住まいの夫の夕食を気遣う。 「相変わらずみんなの洗濯物をたたんであげてるのかい」と一郎さん。洗濯物の後片付けを得意とし誇りとしている妻への優しい一言なのだ。 毎夜の数分間のラブコール「お休みなさい」を終えて初めて一日が終わりホッとして布団に入るナナさんだ。 ナナさんは昨年秋まで野幌の自宅に一郎さんと一緒に住んでいたが、ちょっぴり認知症の症状が現れ始めたことから、日々の家事生活に困難を感じ、近くのホームヘルパーの援助を受けることになった。 ところがそのヘルパーさんに対して物盗り呼ばわりをするようになったり、また懸命に介護してくれる一郎さんにきつい言葉で攻めまくったりと、異常な行動が目立つようになった。 認知症の症状がだんだん強まってくるにつけ、一郎さんひとりでの介護に限界が生じてきた。そこで、かって世話になっていた新札幌パウロ病院を通じてGH夏桜を知り、昨年12月に入所した。 永年住み慣れた我が家とは全く違うGH夏桜。入所当初のナナさんは仲々馴染めず「家に帰りたい、帰りたい」と泣き叫ぶ日々が幾日も続いた。 帰りたい一心から、深夜、寝ないで整理棚から衣服を取り出してはバックに詰め込む振る舞いも続いた。部屋の出入り口のドアの施錠を掛けたりはずしたりを繰り返すこともたびたびあった。 ナナさんの寂しい気持ちに夏桜の職員は懸命に応じた。まづナナさんの要望をくみ取り、出来ることは即刻対応し、無理な要望にはそれなりに優しい対応で思いとどまらせ、施設の生活になじむよう導いていった。 炊事や洗濯、部屋掃除といった家事も、ナナさんと職員自身とが同じ家族の一員と位置づけ、ナナさんに合った暮らしを形作っていった。 入所して5ヶ月、ナナさんは落ち着きを取り戻し、夏桜での暮らしの適合度が高まってきた。食事の手伝いも進んで行い、仲間とのコミュニケーションも滑らかになり、信頼し合える仲まで高まってきた。 そしてなんと、ナナさんの認知症が入所当初の要介護3から要介護2に軽減されたのだ。 ナナさん自身はもちろんご主人の一郎さんも、そしてホームの職員も、大切な命が楽しい命となったことにひしひしと喜びを感じているのだ。 グループホームの役割、その根源は、認知症患者といえども人間としての命の尊厳を守り、楽しい日々を送れるように務める、それ以外にないのではないだろうか。 ☆・・・北洋銀森林公園支店長 金融商品を解説・・☆ あのね友の会7月の例会で あのね友の会は7月9日、北洋銀行森林公園支店の斉藤浩昭支店長を招き「金融商品を学ぶ」勉強会を行なった。 公的年金が先細りする中で、斉藤氏支店長は、自己判断、自己責任を前提としながらも、世界的規模で運用を図っている投資信託とはどういった商品なのか、ハイリスク、ハイリターンとは何なのか。リスクと上手に付き合う方法はないのかを、過去の様々な指標をもとに詳しく解説していました。 ★・・・ 『小学校の思い出』 F・・★ 森森林公園パークハウス町内会副会長 寺腰英美子 私は昭和6年9月26日生まれの74歳です。だから小学校の思い出と言われましても、もう60数年前の遠い遠い昔のことなのよ。 でもやはり覚えているんですね。思い出しましょう。 私は14年4月小樽の量徳女子小学校に入学。そこでの想い出は行進の訓練でした。5年生になると、とにかく毎日させられました。講堂や廊下で腕と足を水平まで振り上げての行進の特訓なのです。今でも良くわからないけど、どんな意味があったんでしょうかね。 それからいざ机に向かって教科書を開くとなると、まづ何行目と何行目を見えなくなるまで墨で真っ黒にしなさい、なのよ。 だから声を出して読むとなると文章になってないから、これまた一苦労でした。戦時下での小学校の思い出というとそんなとこかしら、、、。 家が南小樽の近くでしたので戦争が激しくなるにつけ、女学校一年の時に由仁町に疎開を余儀なくされましたが、その疎開が私の人生に大きな影響を与えてくれたのです。 ★・・・ 地上デジタル放送ってなんなの?・・・★ さかうえデンキの井上賢一さんに聞く 6月1日から開始された地上デジタル放送、でもこのデジタル放送って、いったい何なの、という声も少なくない。 そこでこの町で開店して26年になるさかうえデンキ厚別店の井上賢一さんに、デジタル放送って何なの、を伺った。 「まず映像画面がきれいです。解像度が高いこともあってなめらかで鮮やかな映像が楽しめます。それからタテヨコ比ですが、アナログが3:4に対して、デジタルは9:16です。土俵上の二人の力士だけではなく、土俵下の審判員も見られます。迫力が増しました。さらに音響効果も高まり深みのある豊かな音量になりました」と素晴らしさを強調。 では問題はないのかと聞くと「これまでと違った地上デジタル対応のアンテナ環境が求められます。例えば同じ厚別北でも場所によってアンテナを切り替えなければならない地域もあるんです。その切り替え手段がちょっと複雑なところもあります。それからやはり最近の薄型テレビはリモコン操作がちょっと複雑なので最初は戸惑うかもしれませんね」と難点も正直にご披露。 それだけに近場にある町のデンキ屋さんとのお付き合いは大切なのかもしれない。 ★・・・地域の皆さんに家庭料理を提供します・・・★ 森林公園駅前に居酒屋「吉里吉里」 「ネタは隣りの魚屋から格安仕入れなので、メニュー価格も安いです。これが当店の自慢です」と語るのは、森林公園駅前の商業地域にこのほどオープンした居酒屋「吉里吉里」(きりきり)。 この居酒屋と隣のお魚屋は、厚別では水産物の老舗で知られる小松水産が経営。 店名の「吉里吉里」は、その小松水産の社長・小松和雄氏のふるさとである岩手県大槌町にある美しい吉里吉里海岸に由来する。 お魚屋が22坪であるのに対し吉里吉里の広さは、その1.5倍の32坪。テーブル席や円形の掘りコタツ式席(写真)など46名のお客さんが入れる。 スタッフは調理場3人、ホール係り3人。繁忙期には隣りのお魚屋からもお手伝いに来る。メニューは主にその季節季節の旬な魚介類になるが、お魚屋での売れ筋商品をそのまま“本日のおすすめ商品”にもなるらしく、これもまた魚屋との連携があってのお献立。 「お客さんのほとんどが地域にお住まいの皆さんと思われますので、家庭料理に近い価格で提供したいと考えています」と、なんども足を運びたくなる気軽さを前面に打ち出す。 また家族の誕生日やお祝い事には居酒屋の調理師が刺身の盛り合わせもお持ち帰りできるようにも対応する。 近日中にはお昼の食事も提供したいとしている。 ★・・・公正証書遺言は必須・・・★ 進藤行政書士事務所 過日私の事務所に、夫を亡くしたFさんが来訪。お墓を建てようと、夫名義の預金を引き出しに行ったところ「亡夫の生れてから死ぬまでの戸籍を取寄せ、この書類に相続人全員の署名と実印、さらに印鑑証明をつけて持ってきてください」と行員から言われ、慌てて相談に来られたのだ。 お子さんのいないFさん、先に亡くなられた兄弟の子達にも相続権が移って、相続人が15名にものぼった。 最終的には、奥さんが4分の3、それ以外の分を法律どおりに15人に分けざるを得なかった。 その間、高齢な兄弟の子供から、もっと遺産があったはずだ、と不快な電話もあったとか。 相続人が行方不明だとなると、署名・実印がもらえず、処理が出来ないまま事は仲々進まないこともある。 お子さんのいないご夫婦の方は生前のうちから、夫は妻に、妻は夫に、100%相続しますという公正証書遺言の作成が必須なのです。いざという時に問題が複雑にならないためにも、、、。 ★・・・厚別東の庄司さん ホールインワン・・・★ あのね友の会Gコンペで初の快挙 「前のニアピンの小旗がよく見えたので、よっし、あの中に入れてやるぞ」の気持ちで厚別東の庄司鉄雄さん(62才=写真)はティーグランドに立つ。 7月6日(木)グレート札幌の13番ホール。距離123ヤード、川越えの打ち下ろし。今年でゴルフ歴が10年の庄司さんは、ピッチングウェッジを手にする。 彼は自分の技量からしてPWで充分届くと判断。静まりかえる中、バックスィングからクラブを振り下ろす。PWの真っ芯でとらえたショットはボールを高々と舞い上げ、きれいな弧を描いてグリーンにオン。ワンバンド、ツーバンドでスピンしたボールはそのままカップインしたのだ。 「我ながら良い当たりだった。でもどこに飛んだか見えなかった。入ったとは思わなかった」 あのね友の会ゴルフコンペも十数年経ち、コンペ回数も百回越すが、ホールインワンは庄司さんが初めて。 前号 トップ |